――俺は、お前がいれば毎日が楽しいんだ――

――私はあなたがいれば毎日が楽しいの――



それは学校の帰り道だった。

『やったぁ!テスト終了!!』

やっと中間テストも終わり、ははしゃいでいた。
まぁ、テストが終わって一安心するのは誰だってそうである。

、うるさいι」

しかし、はしゃぐの横から呆れたような声が・・・

『なぁに言ってるの!リョーマってば!せっかくテスト終わったんだよ?また部活できるんだよっ!?』

そう、あの青学1年ルーキー、越前リョーマである。

「あぁ、ハイハイ、そうですねι」

『・・・』

何ともローテンションなリョーマをじーっと見つめる。 (いや、リョーマはいつもクールだが・・・)

「・・・何?」

自分をじーっと見られて変に思わない人はいない。
リョーマだってそうだ。

『・・・リョーマ。』

「だから何ι」

『テスト・・・』

「は?テスト?終わったんだからいいんでしょ?さっき自分でそう言ったじゃん。」

『ふぇっ・・・(Ω△Ω)』

「(ビクゥッ)」

リョーマが答えた途端に目に涙を溜めて自分を見つめるに、柄にも無く焦るリョーマだった。



「だからどうしたっていうの?ιさっきからお前、何か変だよ?」

とりあえず平静を装って尋ねるリョーマ。
すると、

『リョーマ!』

そう言ってがリョーマに勢い良く飛び付いてきた。

「(う゛っι)・・・?」

『あのねっ!?・・・英語、赤点かも・・・(Ω△Ω)』

「はぁっ!?赤ぁ!?何であんなテストでι」

『・・・(Ω△Ω)』

そんなリョーマのセリフに過敏に反応を示す

「げιごめんごめん・・・っていうか、英語は赤点だと補習と追試があるんじゃなかったっけ?」

『ぅん…でも、先生がテスト返却後その日にすぐやる追試でパスできれば補習受けなくてもいいって・・・』

そう言ってうつむくのであった。

「・・・・・・(ニヤリ)」

いつもはすごく元気な、自分の目の前でシュンとしている彼女を見て、軽い悪戯心が湧いたリョーマは、

「ふーん。じゃあ、それでパスできるように頑張りなよ(ニヤリ)。」

と返すだけだった。

『えぇっ!?手伝ってくれないの?』

「当たり前でしょ?が悪いんだから。ま、どうしてもって言うなら勉強みてやってもいいけど(笑)」

予想どおりの反応に笑いたいのを我慢するリョーマ。




『お願いっ!(>△<)赤点がバレたりしたら、手塚部長に何言われるか分からないよぉ(Ω△Ω)』

「いいけど、もちろんタダなんて言わないよね?」

『うん、○ァンタでしょ?もちろん。』

はキョトンとして答える。
が・・・、

「○ァンタだけじゃダメ。」

帰ってきたのは何ともわけの分からない答えだった。

『?じゃあ、他に何が欲しいの?私、中学生なんだからそんなに高いもの買えないよι』

は、頭に?マークを浮かべて言う。

「別に俺の欲しいものはお金かからないよ。」

そう言われ、さらに頭は?マークでいっぱいになってしまう。

『じゃぁ、いったい何なの?』

小首を傾げて尋ねる

「(ヤバ///可愛いんだけど//)・・・じゃ、前払いね(ニヤリ)」




『!?』

と、その瞬間、の唇に柔らかい感触が…。

その、に触れたものはすぐに離れていった。

「じゃ、そろそろ行こうか。」

そう言ってすぐに行ってしまおうとするリョーマ。

『ぇ!?ちょっ・・・リョーマ!!』

今さっき起きたことがまだ飲み込めてないは混乱していた。

「ん?何?」

『ぅ・・・///ぇと、さっきの・・・・・。』

「・・・じゃ、前払いで・・・(ニヤリ)」
その言葉の後からのことがフラッシュバックされ、段々と状況を把握できてきたは真っ赤になって言葉に詰まる。

「何?聞こえない。」

真っ赤になって口をパクパクさせているが可愛く思えて仕方の無いリョーマはワザと意地悪なことを言ってみる。

『だからぁ〜・・・///』

「何もないならもう行くよ?(クス)」

口ごもるの手を引いて歩き出すリョーマ。

『リョー・・・マ・・・。』

「ほら、英語の勉強するんでしょ?」

『・・・うん!!vv』

そうして2人は手を繋いで越前家へと足を向けた。






――いつまでも・・・一緒にいたいね・・・・・・――




Fin.